イエローマジックオーケストラ(米国盤)
07/25/79発売
国内売上350,532枚(発売~1997年)
オリコン最高20位



Computer Game/Theme For The Circus

Firecracker

Simoon

Cosmic Surfin'

Computer Game/Theme For The Invader

Tong Poo

La Femme Chinoise

Bridge Over Trouble Music

Mad Pierrot



★アルバム解説★
基本的には国内盤と同じですが、全面的にエコーが効いて国内盤と比べると軽くなってます。当時は日本でも一般的にYMOファースト版と言えば、逆輸入された米国盤を意味する場合が多かったです。インベーダーのテーマが国内盤とアレンジがちょっと違うのと、東風に吉田美奈子さんのボーカルが入ってます。(←矢野顕子さんではありませんのでご注意を。)また、Cosmic Surfin'とMad Pierrotのアウトロが少し長くなり、Acrobatはカットされてます。ミックスはLAのキャピトルレコードのスタジオで行われ、アル・シュミット氏が担当。ミックスに立ち会った細野氏は東京ミックスの方が好みだったようです。ジャケのデザインはウェザーリポートなどでも知られるロー・ビーチ氏。ちなみに、YMOが当初から海外発売を考えていたのは、単に日本では相手にされないだろうから外国に行くしかないという細野氏の見解だったようです。どの国にもYMOを聴く少数派は必ずいるのでそれを世界規模で売ればソコソコ売れるだろうという戦略らしい。日本では最初にYMO音楽に反応したのは小中学生だった。(笑)尚、YMOがアメリカデビューするキッカケとなったのは、たまたま紀伊国屋ライブを見たA&Mの副社長トミーリピューマ氏が「私はこの音楽を世界に広めなければならない」と大絶賛し、A&M傘下のレーベル「ホライゾンレコード」からアメリカデビューすることが決定したと言われていますが、それはウソで当初から決まってったことらしい。話を美しくするためにアルファ側がそうしただけ。海外に幅広い人脈を持つアルファレコード社長の村井邦彦氏とエグゼクティブプロデューサーの川添象郎氏の名コンビで早い時期からA&MにYMOを紹介しており、現地スタッフからも好評を得ていたらしい。アルファレコードとA&Mが業務提携した際にアルファがA&Mの楽曲を日本で販売する代わりにA&Mがアルファ所属のアーティストのレコードを米国で売るという契約が交わされていたため、YMOが米国デビューするまたとないチャンスがそこにはあったと思われ。ところで、このアルバムのジャケットの裏面に写っているタキシード姿のYMO3人は何故かオリジナルの写真とは左右逆向きになっている。印刷ミスか?(笑) さらに、タキシードの色が黄色に編集してありますけど、フランスのテレビ番組に出演したとき、現地スタッフに「あの黄色のタキシードで登場してくれ」と言われたが言葉が通じず説明に苦労したとか。その後、細野氏はスタジオのインタビューでは言葉の壁を悪用?し、質問に対して「天ぷらうどんください」などとテキトーな返事をしてたらしい。(爆)